AGIへの階段

AI

OpenAI o1が発表されてから2週間ほどが経過しました。
このAIは高い推論能力を兼ね備えたモデルとなっており、GPT4oが2割も解けなかった数学の問題を8割解くような特徴を持っています。ただし、OpenAIはAIモデルを小出しにする方針で提供しており、このモデルもまだまだ発展途上のモデルであり、今後のアップデートが楽しみです。

OpenAIは、AGI(汎用人工知能)への道のりを5つの段階で整理しています。これはAIが人間のように多様な問題を理解し、解決できるようになるためのロードマップです。それぞれの段階は次のように説明されています:

  1. チャットボット(第1段階):現在のChatGPTのようなシステムで、会話を通じて情報を提供したり、質問に答えることができるAIです。しかし、タスクは限られた範囲にとどまります。
  2. リゾナー(推論者)(第2段階):この段階では、AIが人間の博士号保持者レベルの複雑な問題解決能力を持つことが目指されています。AIが自ら判断し、複雑な問題を解決できるようになる重要なステップです。
  3. エージェント(第3段階):この段階に達すると、AIは長期間にわたって自律的にタスクを遂行できるようになります。人間の指示を必要とせず、自ら行動する能力が求められます。
  4. イノベーター(第4段階):このレベルのAIは、単に作業を実行するだけでなく、独自のアイデアを生み出し、革新的な解決策を考案できるようになります。
  5. オーガナイゼーション(組織)(第5段階):最終段階では、AIがまるで企業や組織のように複雑なシステムを管理し、戦略的な判断を下すことができるレベルに達します。

現在、OpenAIは第1段階から第2段階である推論者への移行期にあり、この段階のAIは科学やビジネスなどの現実世界の課題に取り組み、人間と同等の思考力で問題を解決することが期待されています​。今後、推論者はより高度なタスクをこなし、次のエージェントの段階へと進むことで、AIはさらに自律的に複雑な課題に対応できるようになることが期待されます!

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